季節のつぶやき

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『或る船』

2026.08.03

古い水夫すいふによって

七つの海を越えて来た

その 白い船は

港に着いて ひと心地つくと

新しい水夫すいふに舵を触らせて

ポツリ ポツリと

呟いた


私の白は

こうやって何代も

受け継がれて来た

沢山の色という色が

風や雨や雷を伴って

私の前に現れたが

その

時々の人々の叡智えいちによって

最善が尽くされ

度毎 原点に立ち返り


保つ,というより

塗り変えて

やはり この色となった


これからまた


どうぞ宜しく


汽笛きてきがひとつ

『よきこと』

2026.07.01

あさになり

おひさまのぼり

はじまるべくして

はじまって

つどいと まどいと よそおいと

はせいのさきに

ほせいがなされて

いろはに このは

おそいも はやいも

おさまれり

そして

いずれのばにも

わたしがいられるということ

『往来様集』

2026.06.01

一度ひとたび

人として

生を授かりし上は

構えるか否かは別にして

この

“世“と名付けられし

はざまはざま

合間の先に

必ずや

貴方様にも私にも

相合通じる

不変の真理が

存在する


かたちは違って見えていても

トレモロ

2026.05.01

わたる風にたくすもの

かんばしき の語句ごくしたがうもの

いただき始めの極意ごくいを伝えるもの

扉を叩いて歩みの許しを得たけれど

思うにならぬ我が足を見つめるもの

まだまだ旅の途中、と

今の荷の

重きと軽みを

代わる代わるに感じるもの


やがて気がつくそうな


すべては皐月さつきと名付けられた


時のことごとだと

万象(ばんしょう)

2026.04.01

単衣ひとえ羽織はおらば、諸富もろとみ

大仁潮だいにちょうそでうるおして    起音


はるかに指々ししのすきの間に見て


ただたおやかな峯を含む  承景



義念ぎねんは時に油脂ゆしが溶けて

口と歯は車の行方を捜す 転節



矢我やがの手はあからの目を開き

穏やかな

大地の布を敷く     結辞

早めるでなく、春

2026.03.02

ひな流れ

春は名乗りの輿みこし上げ

古今東西 風の気便り

頼り頼られ 何ともうら弱き

己を空しうする時の

かんばしき いろ晴れ晴れ

とりどりの彩り

開く御口みくち

かくも楽しき

春告の島

2026.02.03

真白な

その、誉れと望みを

一身に集めた 真白な

たおやかなる峯を背に

大きく翼を広げる空の鳥は

』と鳴いては

其処等そこらひと回りして

見上げまなこ

うん』を待っている

届くか 否かでなく

いつもの発しに終始する


待っている

この島々の

中も外も

自由

2026.01.15

あなたの

お好きな

文字を入れて下さい

『氷がとけると ⚪︎ になる』


もちろん

丸でもいいですけれど

曙光

2026.01.01

はじめと書いて

あゆみと読み

人と書いて

たからと訳す

曇りはすべて

灯りの磨きと観じて

信じる力を信じていく

信じる力を重ねていく

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